起業ブームの裏で。。。稼げない人が稼げない人を教えるのは問題あり!
最近、思うことがあります。
それは、コンサル業や先生業、講師業をやる人が増えてきたなぁということです。
その流れや風潮自体は否定しません。
実際、わたくしもコンサル先のオーナーさんらに、『先生業やったらいいよ!向いてるよ』と勧めていますからね。
先生になる人の大前提
しかし、そもそも先生業をやるには大前提があるのではないでしょうか?
それは、先生自身のサロンがうまくいっている、儲かっていることです。
☆こんな先生はイヤだ!
ヨガを習うのに、体重150キロのぽっちゃりした先生から習いたいとは思いませんよね?
ゴルフを教えてもらうのに、平均スコアが100を切れないようなプロからは習いたくはないはずです。
人に教える立場の人の大前提として、その先生がある程度その道を極めていることが必要になってくるのではないでしょうか?
見せかけだけは上手な先生が増殖中
しかし、残念ながら自分のサロンがうまくいってないのに、見せかけだけを取り繕って、あたかもうまくいっているように見せ、先生業をやる人が急増しています。
特に、InstagramやFacebook、アメブロ上にはこれでもかというくらいたくさんいます。
それが詐欺だとは言い切れませんが、稼げていない人が稼げない人に教えるわけで、これでは何も世の中に生み出すことはできません。
キツい言い方をすれば、お金を稼げてない被害者をさらに苦しめるだけになるのではないでしょうか?
儲かるからという理由だけで先生になる人も…
先生業は、確かに上手くいけば儲かります。
利益率だって高いですしね。
しかし、その自分だけが儲かるというだけの安易な視点で、先生業に着手をしないでください。
これは『先生業は儲かるよ』とPRしているその講師を生み出すそのまた先生、つまりプロデューサー側(起業塾などを経営している人たち)にも大きな問題があります。
サロン経営に加えて、先生業もやれば事業が安定していくよと、美味しい話を持ちかけているわけですから。
教えた人を上手くいかせる自信はありますか?
もちろんサロンオーナーとして何年もやっていれば、それなりの経験値も詰めるし、教えられることがいろいろ出てくるでしょう。
そして、その情報を知りたいと思う方もたくさんいます。
教えた生徒が上手くいかないと、先生のサロンに悪評が立つ場合もあり
しかし、儲かるからとか、稼げるからといった単純な発想で先生業をやると、いつか痛い目に会うこともあります。
そんな評判がインターネット上に広がると、先生業の立場の人のサロン経営にも悪影響を及ぼしてきますから。
先生になるには覚悟が必要!
習い事程度の月数千円のお金で教えるならともかく、数万円、数十万円といったお金を取って教えるならば、先生業をやる先生自身も覚悟を持たないといけません。
☆先生に必要な覚悟とは?
教えた生徒さんたちを自分の分身のように可愛がり、自分のサロンがもう一つできたくらいの気持ちで、全身全霊を注がないといけない
現にわたくしもそのような気持ちで自分のコンサル先のサロンには携わっていますし、ときには厳しい言葉を浴びせて奮起を促すこともあります。
それはせっかくお金を払ってでも教わりたいと言ってくださった以上、確実に成果を出し、売上も上げ、儲かるようになって欲しいからなのです。
先生業をスタートさせる目安
1つの目安では無いですが、1人サロンならコンスタントに月商1,000,000円以上になることが先生業をやる上でのスタートラインでしょう。
ですからそれ以下の方々は、まずは自分のサロンを頑張って、月商1,000,000円を突破させることに注力することの方が先決なのです。
マインドブロックは、なかなか外れない
先生業をやっているとわかりますが、100%教えた通りに出来る生徒さんは実はあまりいません。
『本当にこの通りにやったらできるのかなぁ』
『先生はそういうけど、その値段にしたらうちのお客さんは離れていってしまうんじゃないの?』
上記のようなマインドブロックやお金のブロックがある生徒さんは、多数いるわけです。
そこを『言われた通りにやればいいんですよ』の一言で解決すれば話は早いのですが、生徒さんの心のブロックはそう簡単には外れません。
したがって、技術や施術、セールストークを教えるだけでは、生徒さんのサロンの売上は上がらないのです。
自分のサロンに入ってきたスタッフがなかなか高額商品が売れずに悩んでいるのと同じで、教えた生徒さんもそのような状況なわけですから、そこを親身になって一つ一つ解決していく根気強さが先生には求められます。
まとめ:先生も生徒もどちらにも能力がいる
生徒さんを集める方法やブランディングは、先生業をやるためのどのスクールや起業塾でも教えています。
確かにその生徒さんを『集める』スキルも重要なのですが、先生業は儲かるけれど楽ではないよとハッキリとちゃんと教えてくれる起業塾やスクールプロデューサーが、この世の中にどれくらいあるのでしょうか?
『儲かる』といったおいしいニンジンばかりをぶら下げて伝えてしまうから、先生業をやる資質も能力もないのに先生業を始めてしまう中途半端な講師が、この世の中に溢れてきてしまっています。
しかしおそらくこの流れは止まらないでしょう。
そうなってくると、教わる側(生徒)が見極める能力を高めるしかありません。
ちゃんと自分のサロンに役立つ情報を教えてくれ、売上アップに直結するスベをアドバイスしてくれる先生を選ばないといけないわけです。
というわけで、先生業、講師業、自称コンサルタントが乱立する昨今に警笛を鳴らす意味で、この記事を書いてみました。
最後までご購読ありがとうございました。