2020年コロナ危機の中で、どうなる脱毛サロン?!
このような疑問にお答えします。
★この記事を読むと理解できること
- コロナ禍での脱毛サロン経営の生き残り方
- 2020年の脱毛サロンの最新集客方法
- 脱毛サロンオーナーに必要な心構え
この記事を書いているわたくしは、これまでに全国200件以上のサロンの集客に携わっています。
中でも、脱毛サロンに関しては30サロンほどをコンサルしてきました。
※過去にはこのような記事『脱毛サロンを開業するための5つのポイントを徹底解説 | これだけ読めば大丈夫!』も書いていますのでご覧ください。
脱毛サロンに特化し実績を残しているコンサルタントは、客観的に見ても少ないのではないでしょうか。
今回は【コロナ禍及びアフターコロナでの脱毛サロンの生き残り方&経営手法】について解説していきます。
4分ほどで読めますのでお付き合い下さい。
そもそも、脱毛サロンは増え過ぎました…
今から3年くらい前までしょうか。
脱毛サロンが圧倒的に儲かる時代がありました。
その時はまだ脱毛サロンの数も少なく、脱毛マシンの値段も比較的高かったので、競合店が少なく儲かりました。
しかしその後、マシンの値段も下がり、ディーラー数も増加。
脱毛専門店だけでなく、普通のエステサロンや理容室、整体などが続々と脱毛業界に参入してきました。
その結果、脱毛サロンの数が増えてしまい、価格競争が起こったり、差別化が難しい時代となりました。
現に今、たとえば京都市内だけでもホットペッパービューティーに掲載している脱毛サロンは164軒もあります。美容室はコンビニよりも数が多いと有名ですが、脱毛サロンも人口の割に増えすぎてしまったのです。
脱毛サロンが増えた背景
このように脱毛サロンが増えていった理由は、大きく3つあります。
★脱毛サロン数増加の背景
- 脱毛マシンの値下がり
- 参入障壁が低い
- 技術力があまり必要ない
脱毛マシンの値下がり
脱毛マシンの値下がりについては、詳しく説明する必要はないでしょうね。
最近では新品でも1,000,000円以下の脱毛マシンを見かけることも少なくありません。
もちろん性能はそれなりなのでしょうが、お客さんはマシンの性能については施術を受けてみないとあまり分かりませんから。
異業種からも続々と脱毛業界に参入
脱毛マシンの価格が下がったことで、脱毛ビジネスに参入することも容易になりました。
特にこの1年で、異業種からの参入が増えています。
光脱毛は資格が不要
美容室やクリニックと違い、光脱毛は特に資格が必要ありません。
また、脱毛の施術自体もそれほど難しいことではありません。
ある程度研修を受ければ誰でもできます。
3日ほど研修を受けたら実際にお客さんに施術させるなんてサロンも過去に聞いたことがありますが、美容室でそんなことは考えられませんよね。
アシスタントがスタイリストになるには、それ相応の期間が必要なわけですから。
脱毛サロンのコロナ禍での生き残り戦術
コロナによる脱毛サロン大倒産時代を迎えた今、生き残っていくには次の5つの戦術が考えられます。
★脱毛サロン生き残り5つの戦術
- メンズ脱毛のメニュー化
- 店販での家庭用脱毛器の販売
- SNSでのファン作り
- 地方でのサロン展開
- ビジネスチェンジ
メンズ脱毛はやり方次第で儲かる!
コロナ禍で、テレワークに移行する方が増えています。
テレワークになると人と接触する機会がガクッと減りますので、身なりに気を使わくなる人がいます。
ある男性経営者は「これまでは毎日髭を剃っていたけど、今は髭剃りは三日に一回」なんていう人もいました。
それくらい男性にとって髭剃りはめんどくさい作業なのですが、中には『もういっそのこと髭の脱毛してしまおうかなぁ』と思う人も増えています。
実際、弊社のコンサル先の脱毛サロンでも、コロナの影響はあまり関係なくメンズのお客様は来店してくれていますから。
メンズ脱毛ならVIOをやるべし!
ただし、それなら髭脱毛だけでもやってみるかというサロンも出てくるかもしれませんが、ヒゲ脱毛だけでは正直あまり収益は期待できません。
VIOを含め全部位をやる必要がありますし、ぶっちゃけ高単価で1番儲かるのはメンズのVIOです(キッパリ)。
ただし余談ですが、メンズVIOをやると変態が来店します。
しかし、あなたに危害を及ぼすような変態では無く、『僕のチン○ンを見て』という女性に見て欲しい系の変態ですけどね。
短期間で卒業できる脱毛マシンの開発
男性は女性と違い、1度行ったサロンをコロコロ変えることはありません。
かと言って、長くそのサロンに通うこともあまり得意ではありません。
髭を脱毛するためだけのために1年以上もサロンに通わなくていけないのは、男性にとってはかなりの苦痛なのです。
もしそれが3ヶ月程度サロンに通うだけで、半永久的にヒゲを剃る手間から逃れられるとしたら…。
その需要はかなりあると考えられます。
このように脱毛完了までの時間を短縮できる脱毛マシンの開発が出来れば、かなり儲けることができるでしょう。
店販で家庭用脱毛器を販売
脱毛ビジネスのやる上での1つのネックが、【卒業があるビジネス】だということです。
お客様が満足するレベルに毛が抜けて、肌がツルツルの状態になれば、それ以上お客さんはそのサロンに通う必要がなくなってきます。
ということは、脱毛サロンは常に新規のお客様を見つけていかなければいけません。
そのためには広告費がどうしてもかかってしまいます。
また、脱毛サロンでは店販がなかなか売れません。
お客様との関係性ができているサロンならば何でも売れるでしょうが、一般的な脱毛サロンであれば売れてもローションぐらいでしょう。
しかし、家庭用脱毛器なら売れるチャンスはあるのではないでしょうか?
『あとこれぐらいの毛量ならご自宅でこの家庭用脱毛器でも充分かと…。2週間に一度の照射で、さらにツルスベになっていきますよ』とか、『定期的に通えないというお客様もおられるので、そういったお客様はこちらの家庭用脱毛器を買われていますよ』などとお伝えすれば何万円もする商品が店販売上として期待できるでしょう。
SNSでのファン作り
美容師さんやネイリストの中にはInstagramなどのSNSを使い、多くのファンを獲得している強者が結構います。
しかし脱毛サロンで働く人達の中で、SNSを活用してファン作りができているスタッフがどれだけいるでしょうか?
少なくともわたくしはそんな人がいるとは、ほとんど聞いたことがありません。
言い換えれば、ここにチャンスがまだまだあるわけです!
インスタやTwitter、YouTubeなどのSNSを活用し、ファンを100人作れたとしたら…。
その100人が毎月脱毛しにサロンに来店してくれて、1人13,000円のお金を落としてくれれば毎月1,300,000円の売上になります。
また、ここには広告費がかかっていません。
ということは、利益率はハンパなく高い。
儲かりそうな匂いがしてきませんか?
さらに100人のファンがいれば、脱毛以外のメニューを取り入れても絶対に売れます。
そう簡単にはつぶれない強固なサロンづくりが可能となるのです。
このようなSNSの発信を強化している脱毛サロンは、まだまだ数えるほどしかありません。
地方での脱毛サロンの経営
競合がひしめき合う都会での脱毛サロン経営は、これからますます厳しくなるのは確実です。
それならば、ぜひ地方での脱毛サロン経営を検討してみてください。
地方回帰の時代に!
というのは、これからは地方回帰、地方優勢の時代になっていきます。
その1番の理由が、テレワークの普及です。
テレワークの時代になると、東京や大阪などの大都市にわざわざ満員電車に揺られて時間をかけて通勤して仕事をする必要がなくなってきます。
先日、日本電産の永守社長が『コロナ終息後は全く違った景色になる。テレワークをどんどん取り入れる劇的な変化が起きる。東京都内の会社に勤める人が山梨県に仕事部屋のある広い家を建てるようなケースが増えるだろう。企業は通勤手当をなくす代わりに給与を上げるほか、サテライトオフィスを作るなど抜本的に環境を改善すべきだ』とおっしゃっていました。※出典:日経ウェブ
大手企業がテレワークに積極的になる以上、中小企業もその流れに追随せざるをえません。
これからは会社に出社せずともテレワークで売上を作れるなど、会社の業績アップに貢献できる社員を優遇していく会社が増えていくのです。
地方の個人サロンの売上は落ちていない
ホットペッパービューティーのデータ(美容室)を見ると、2020年4月の月間売上が3,000,000円を超えたサロンは九州管内で片手ほどしかありません。
これはかなり悲惨な状況です。
脱毛サロンの数字は見ていませんが、同じような惨憺たる(さんたん)状況でしょう。
コロナ自粛により、大型店ほど厳しい1ヶ月となったわけです。
しかし弊社のコンサル先(個人サロンが多い)に限って言えば、美容室もエステも脱毛サロンも2020年の4月の売上が大きく落ち込んだとところはあまりありません(※臨時休業したサロンを除く)。
そう考えると大きく儲けることは難しいですが、ベッド数を絞ってこじんまりしたサロンを地方で経営すれば、まだまだ稼げる要素があるわけです。
地方には『コロナは怖いけど、まぁこの地域は感染者数も少ないし大丈夫でしょ』なんて楽観的に思っている人がたくさんいます。
パチンコ店が良い例でしょう。
「自粛しましょう!STAY HOME」とは言いつつも、地方には外出をしている人がいます。
もちろん新規客の来店はコロナの影響で減っていますが、既存客の来店数は地方ではそこまで落ち込んではいないのです。
人口50,000から100,000人ぐらいの街なら、ビジネスチャンスはこれからも充分にあるとわたくしは考えていますよ。
業態をビジネスチェンジ
ここまで読んでいただいたらわかるように、脱毛サロン(特に専門店)が生き残るのは相当難しい時代になりました。
そしてこの1,2年の短期スパンで考えると、脱毛メニューを取り入れるサロンはまだまだ増えていくでしょう。
少々前のことになりますが、九州で開催されたビューティーワールドの際も脱毛マシンのブースにはたくさんの美容サロン関係者が視察に訪れていましたからね。
脱毛は説明してきたようにお手軽に始められるし資金もそれほど必要ないため、参入サロンはこれからも少しずつ増加していきます。
ですからもし、わたくしが脱毛サロンオーナーならこれらの状況を鑑みて脱毛メニュー(女性)をメインに取り扱うのはスパッと諦めますね。
つまり、脱毛サロンから他のジャンルへ業態チェンジをします。
脱毛サロンから他ジャンルへ!
どんなジャンルに変えていくかといえば、下記のようなことを考えてジャンル選定をしていきますね。
- 施術ベッドがそのまま使える
- 店販が繰り返し売れる
- 人間の悩みに関するもの
- 都会には数あれど地方にはまだまだ少ない
- 1人サロンでも利益が出る
最後に…
いかがでしたでしょうか?
なんとなく脱毛サロンの生き残り方が見えてきましたか?
2020年の夏のボーナスが期待できない以上、夏に向けての1番の稼ぎどきを脱毛サロンは失うことになります。
そして今の経済の落ち込みが続けば、冬のボーナスも期待できませんし、リストラや賃金カットを断行する企業も増えていきます。
まさにこの1年は、脱毛サロンにとって史上最大!絶体絶命のピンチな1年となります。
何とかなるだろうでは乗り切れない1年になることは確定していますから、早めに手を打っていきましょう。
なお、第3章でお伝えしたSNSでのファン作りにご興味がある方は、下記の最新コンサルプランをご確認の上、LINEなどでご連絡くださいませ。