2021年新年早々に緊急事態宣言が発令か?!サロン経営者は今、やるべきこと
コロナで大変だった2020年が終わり、新しい年を迎えて『よし!今年は少しはコロナ騒動も収まるだろうから、仕事も頑張れそうだ』と思っていたサロンオーナーさん。
昨年の4月、5月を思い出してもらうとわかるように、緊急事態宣言が出ると人の流れがパタッと止まる。
そうなると新規客はもちろんのこと、既存のお客さんの来店もガクーンと減る。当然、売上だって急落する。
前回のように家賃補償や持続化給付金があればまだ休業要請に応じることもできるけれど、今回は現時点ではそんな話は出てきていない。
つまり、コロナの感染拡大を避けるためにステイホームやサロンを休業した方が良いことは誰しも頭ではわかっていても、現実問題、売上がなきゃ家賃や給料も払えない…。
『サロンを維持していくためには稼がなきゃいけない。でもコロナが…』というサロンオーナーとして悩ましい問題が新年早々降りかかってきた。
緊急事態宣言後にサロンオーナーが悩む3つの選択肢
優秀な経営者ならば緊急事態宣言が出されてから対応策を考えるのではなく、今のうちから将来を予測しシュミレーションをしておくモノ。
そこで今回は下記の3つの選択肢のいずれかを選んだ段階でやるべきことをお伝えしていく。
★3つの選択肢
- 休業する
- 世間の流れを様子を見て、営業か休業を決める
- バリバリ営業する
1.休業するパターン
政府の要請に従いサロンを休業することを決めた場合、緊急の課題ははなんといっても不足する売上(お金)の問題だ。
資金繰りに余裕があるサロンならともかく、ほとんどのサロンは残念ながらそうではない。
休業要請がどれぐらいの期間になるかは不明だが、最悪の場合を考えて2ヶ月ぐらいは売上がゼロだったとしても何とかサロンを維持していけるだけの資金が手元に欲しい。
その手持ち資金がないサロンは、早急に金融機関から融資を受けておくべきだ。
そして銀行との関係にもよるが、どんなに早くても決算書等の書類を金融機関に提出して融資が下りるまで1ヶ月はかかる。
過去に融資実績がないサロンなら、なおさら時間が必要になる。
2.流れで休業するか、営業するかを決めるパターン
おそらくこの選択をするサロンオーナーが1番多いだろう。
この流れ次第の曖昧な選択をする場合はまず、先程の資金繰りの手当を1番にすべきだ(時間がかかるから)。
そして次に営業を継続する選択に向けて、この2つの段取りをしてほしい。
- サロンを業者に頼んで徹底的に除菌
- 既存客との連絡・関係性を密に!
①業者による除菌作業
業者に依頼しての除菌作業は、営業を継続するなら必須だ。
なぜならお客様心理が昨年の4月や5月の状態よりも、かなりコロナを不安視し外出することに抵抗感があるからだ。
実際、お正月の初詣の人も前年に比べれば大幅に減っているし、百貨店の初売りの行列もかなり短い。
初詣に行った方が良いことも頭ではわかっているし、初売りにも行きたい気持ちはある…。
だけど、外に出て人混みに紛れてコロナに感染することだけは避けたい~~~という人が感染者数の増加も相まってここにきて急増してきているのだ。
したがって、初詣には行かないけど、ネイルには行く。
初売りには行かなかったけど、脱毛には行く。
そんな人は、少ないはずだ。
ということは、『100%ここなら大丈夫だ!』と思えるくらいの場所でない限り、お客さんも足を運んでくれないと思っておいた方が良い。
(※↑ 弊社のコンサル先のInstagramより)
昨年の話だが、関西のあるサロンでこの業者による除菌を行ったサロンがあった。
そしてその除菌の風景を動画で撮影しSNS等で流したところ、集客状況が一変し新規客が予想外に増えたということがあった。
今、除菌作業してくれる業者も仕事の依頼がワンサカ来ており、なかなかすぐにはできないようなので今のうちから手配をしておくことが望ましい。
②既存客との関係性を密に
基本的に万が一緊急事態宣言が出されたら、新規客の来店はほぼ厳しいと思っておいた方が良い。
ということは、既存のお客さんで何とか売上を確保していくしかないのだ。
ではどうすれば既存のお客さんが『いつものあのサロンなら行ってもいいかなぁ』と思ってくれるか?
その1つの手としては、お客様にLINEで個別にメッセージを送ってみることだ。
そのメッセージの中で、【サロンではうがいや手洗いを徹底していることやお客様の体の状態を考えると今このタイミングで来店することが望ましいこと】を伝えてみてはどうだろう。
なおこの際、売り込み感満載のメッセージや値引きクーポンを作ることは避けるべきだ。
お得感や安さよりも、コロナ感染リスクが優先されるのがこの時期。
値段(お金)では、飛びついてはこない。
3.営業を継続するパターン
今回、もしも緊急事態宣言が出るならば、現時点(2021年1月4日時点)でのわたくしの見解はこうだ。
これには世間の反論もあるだろう。
「自粛しろ~~」とか「営業するな~」とかね。
でも、サロンが潰れたら、どうするの?
関係のない人に自分が命がけでやっているサロンの営業継続の有無をあ~だこ~だと言われる筋合いはない。
ただし、下記をやらないと、サロンを開けてもお客様は来ないだろうから、これからお伝えすることをよく読んで理解すること。
①抗原検査で陰性を証明
営業を継続すると決めたら、最も大事なことはお客様に『うちのサロンは安心安全だよ!』『ちゃんと対策やっているよ』とまずは感じてもらうことだ。
そのためにはこれまでやってきた体温計やアルコール消毒だけでは、今回の緊急事態宣言は乗り切れないと考えておいた方が良い。
そのもう一つ上のレベルの対策がサロン側には求められるのだ。
そしてその対策の一つ目が何かというと、抗原検査を受けたかどうか(今、感染しているかどうかが分かる)だ。
出来ればPCR検査が望ましいが、病院に行って自分でPCR検査を受けると少々高額(中には4万円という病院もあり)になる。医師から検査を受けてくださいって言われて検査したら、タダなんだけど…
ただし、病院の一般的なPCR検査はいわゆるインフルエンザの時のように、鼻に細い棒のようなものを突っ込んで検査をする。
インフルエンザの検査をした人ならわかるだろうが、あれはちょっと痛いし苦手な方も少なくない。
さらにPCR検査の場合あの棒がかなり太く、そしてかき回される時間が10秒ぐらいあるそうなのだ。
つまり、めっちゃ痛い…。
実際にわたくしの知り合い(陰性)が受けに行ったが、「二度とあればやりたくない~~!」と言っていた。
ただ日に日に検査体制も進化しており、今は口から出るツバで検査ができるものが通販でも売っている。
精度としてはこちらは劣るのかもしれないが、病院に行くより感染リスクは少なく、いろんな意味で安心ではないだろうか。
この検査キットで陰性をはっきりさせて、その結果(陰性)をホームページやSNSで発信しておく。
そうすることで、お客様の安心感がグッと変わってくる。
加えて、スタッフ全員が検査をしておけば、働いている者同士の安心感もある。
下記にこの検査キットを今すぐ購入できるようにリンクを貼っておくが、値段は16,000円ぐらいするから決して安くはない。
しかし、自分は陰性だという安心感と、お客様の不安解消により新規客が何人かでも来るなら投資としてはアリなはずだ。
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ぜひスタッフや家族と相談の上、これらの検査キットを活用して安全・安心のサロンでの取り組みを発信しておいてほしい。
②1日の来客人数を減らす
年末の12月31日に東京の感染者数者数が1,300人を超えたように、これからも当面は感染者数は全国的にも増えていく。
そうなると、サロン側としてはこれまで以上にクラスター対策やサロン内感染を防ぐ対策が求められる。
だとすれば、必然的に1日に対応できるお客様の数(施術者数)を減らさざるを得ない。
1日10人やっているサロンは8人に、5人やっているサロンは4人へと、お客様の数を減らしてアルコール除菌の徹底などの対策を強化すべきなのだ。
もちろんこれで売上は減ることになるが、それもやむなし。
クラスターが発生して、ニュースに自分のお店が載るリスクに比べたら、売上減少の方がマシなのだから。
③コロナ対策の万全性をSNSやネットでたびたび配信
今お伝えした抗原検査や施術人数の削減などを踏まえたコロナ対策ができたところで、ホームページやホットペッパービューティー、SNSなどで自店のコロナ対策の万全さをどんどんPRしてほしい。
これでもか~これでもかと、お客さんが『もう聞き飽きた!もうあなたのサロンの安全性はよくわかったよ』というくらい発信して充分だ。
例えば、ホットペッパービューティーで1例を出すなら・・・。
このタイトル部分を以下のようなキャッチコピーに変えてはどうだろう。
【全スタッフ抗原検査済み(陰性)★当店のコロナ対策は東京都内屈指のレベルに万全です!】←オススメのキャッチコピー
家族や身内の目が気になってサロンに行けない・・・
ちょうど昨年の4月・5月のコロナの第一波の緊急事態宣言が出た頃、弊社のコンサル先のオーナーさんがこんなことを言っていた。
お客様はあなたのサロンに行きたくて行きたくてしょうがないのだ。
でも家族の手前、それが難しい。
それだったらそのお客様が家族にSNSなどを見せながら、自分が行こうと思っているサロンが【どれだけコロナ対策を万全にやっているかを写真や動画で説明する】ことができれば、その家族も『そこまで言うなら、そのサロンなら大丈夫っぽいし行ってきていいよ』という人も出てくるはず。
他のライバルサロンがやってないレベルのコロナ対策を施し、同時にその安全・安心性をホームページやSNSなどの自社メディアを使って全集中で発信していこう。
④治る系のメニューを打ち出す
どうしても耐えられないほど歯が痛くなれば、人はコロナだろうと歯医者には行く。
夜も眠れないくらいに肩こりや頭痛が酷ければ、いつも通っている整体や整骨院、病院に行く。
このように人は耐えられないレベルの悩みや痛みがあれば、たとえコロナ禍でも外に出てその悩みを解消する(治す)ためにお店に足を運ぶのだ。
実際あるサロンでは、治る系のメニュー(歩きにくい⇒歩きやすくなける)を打ち出したところ、新規客が来てさらにはリピートもしてくれているそうだ。
どんな治る系のメニューが考えられるか?
一般的なサロンのメニューで言えば、育毛なんかは確実に今年はさらに売上が期待できるメニューだ(お手軽な育毛はNG)。
また、マスクによる顔のニキビや吹き出物の改善なども、治る系メニューとしては売れるだろう。
さらに、コロナ禍ということで屋外でできるスポーツとしてゴルフ人気が若者を中心に高まっている。
そんなゴルフ関連で例えば、ゴルフスコアが10打縮まるストレッチなんてメニューを作れば、これまたかなりの需要があるので人気になっていくはずだ。
そしてこれらの治る系メニューとは反対に、おしゃれメニュー(ネイルやマツエクなど)はまだもうしばらくは厳しい。
春までは大きなイベントもないので、既存のお客様に何とかリピートしてもらって売上を確保していくほかないだろう。
まとめ
今お伝えしてきた内容をメモするなりして、緊急事態宣言が出る前にどのような対策を施すのが良いのか考えてみてほしい。
ただ、抗原検査は緊急事態宣言が出る出ないを問わず、やっておいた方がお客様の信頼感は高まるはずだ。
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