100万円の売上を達成するために、考えなければいけないこと
客単価アップと客数増加が鉄板!(ネイルの場合)
今、美容室や脱毛、エステサロンなど、たくさんの美容系サロンの集客のコンサルをさせてもらっています。
コンサル先の状況はこちらでご覧いただけます!⇒コンサル先に関する各種データ
ネイルサロンの売上アップは、何をするべき?
その中で、売上をグイッと急激に上がりづらい業種の一つが、ネイルサロンです。
なぜかというと、エステなどのように、コース契約や回数券の仕組みがないので、「お客さんの数を増やす」か「客単価を上げる」しか基本的には売上アップに繋がらないからです。
エステの場合は、月末に新規客が3人来て、その3人がそれぞれ30万円の契約をしてくれたので90万円の売上アップになったなんてのはザラにあります。
ですが、ネイルサロンの場合は、このような一発大逆転はありません。
コツコツコツコツやる以外に、ネイルの場合の売上は、基本的には上がらないワケです。
ネイルサロンの売上アップ『具体策』
そこで、そのネイルサロンのオーナーさんには「どうやって100万円やるの?具体的な方針をLINEで送ってください」と言いました。
すると、下記のような内容の返信が来ました。
- 客単価を12,000円まで上げる(今の平均単価8,000~9,000円)
- サロンに来たいと思う発信をしていく
- 施術時間を短くして受けるお客様を1日1人増やす
- 営業時間の延長
- ホームページからお客さんがくるように整えてちゃんと動かす
- サロンワーク以外の仕事をとれるようにする(個人サロンをサポートするメニューやアートのレシピを販売) などなど
わたくしは、実は「このような返事が来るだろう」と考えていました。
ちょっと、あなたも考えてみてください。
ここに書かれていることを、あなただったら、すぐに全て実行できますか?
もちろん、ここに書かれている全てのことをやりきれば、確実に100万円を達成できるでしょう。
でも、理想で言えば「これらをすぐにお店に取り入れたい」ですが、実際問題、厳しいのではないでしょうか?
客単価アップは、やり方を失敗すればお客様を失う
例えば、上のメモの一番上に書かれている「客単価アップ」について、ちょっと解説してみましょうか?
今、来てくれているお客さんの単価が、8,000円から9,000円とありますね。
この単価は、ネイルサロンとしては比較的単価が取れているサロン(高単価でOK)になるでしょう。
そしてこのお客さんの単価を、今後12,000円にもっていこうとしているわけです。
これは、一気に1.5倍の値上げ(8,000円⇒12,000円)になります。
あなたは、この値上げをやり切る勇気はありますか?
「今、100円で売っているものを、明日から150円で売ります」と言って、お客様を失なわない自信はありますか?
目玉商品の単価アップは避けるべし
先日、あるクリーニング屋さんが「原油価格の高騰からワイシャツのクリーニング料金を値上げします」と、告知をしていました。
これまで100円でやっていたワイシャツのクリーニングが、5月から175円になったようなのです。
価格は、一気に1.75倍です。
でも、値上げの理由は、ちゃんとあります。
皆さんもご存知のように、ガソリンの値段が最近上がっていますが、同じように原油も値上がりしています。
衣類を乾燥させる乾燥機にたくさんの原油を使うクリーニング業界にとっては、これは死活問題。
ですから、値上げせざるを得なかったワケです。
でも果たして、この値上げのやり方はどうでしょうか?
わたくしは、失敗に終わると考えています。
メイン商品の値上げは客離れに・・・
クリーニング屋さんにとって、実は、ワイシャツのクリーニングは儲かりません。
でも一番、お客様の需要は多い。
ですから、ワイシャツのクリーニングを出すついでに、スーツやコート、お布団などの単価の高い物をクリーニングしてもらい、それで儲けるというのがクリーニング屋さんのビジネスモデルになります。
言わば、ワイシャツのクリーニングは、お店の一番の顔・集客商品になるわけです。
その集客商品を一気に1.75倍に値上げしたわけですが、これは間違いなく客離れが起こることでしょう。
一番のウリを失ってしまったわけですから。
もし、わたくしがコンサルしていれば、こう言うでしょうね。
どうせ、お客さんはスーツやお布団のクリーニングなんて滅多に出すわけじゃないから、少し値上がりしちゃっても、元々の値段なんてちゃんと覚えちゃいませんから。
看板商品の値上げはやり方を間違えれば、逆効果になります。
ですから、このネイルサロンのオーナーさんがやろうとしていると12,000円への客単価アップは、今すぐには難しいと考えています。
もちろん、いずれはそうするようにしていくべきですけどね。
美容系サロンのオーナーさんで、正しい「客単価アップの方法」を知りたい方はこちら⇒“お客様が離れていかない”値上げの仕方教えます〜美容室・ヘアサロンなどの美容系サロンのための客単価アップの教科書〜
仕組み作りを先にしよう
客単価アップも大切ですが、それよりも、まずは仕組みを作ることの方が重要でしょう。
なぜライザップをはじめとしたスポーツジムが、今あちらこちらに続々と出店しているのか?
それは、『儲かる仕組みができている』からです。
その『儲かる仕組み』がないにも関わらず、先行して値上げをしてもうまくはいきません。
自分の頭だけで考えない
実は、もう一つ大事なことがあります。
先ほどのオーナーさんが掲げてくれた方針を、もう一度見直してみてください。
自分で考えることには、限界があります。
そもそも人間は自分が体験した枠内でしか、考えることができません。
これまでに挑戦したことのないレベルの問題に直面したら、一度、自分のリミッターを外して考えないと良いアイデアは出てきません。
もしくは、そのやり方を知っている方に習うのも一つの手でしょう。
弊社のコンサル先に5月の売上を聞くと、「先月より30万円アップ」とか、「120%アップになった」とか、続々と成功体験が届いています。
目標を決めてそれをやりきるのは大変ですが、その目標を達成した時の喜びを知ると、また頑張ろうってなってきます。
あなたは、この6月にどんな目標を立てて、それをどうやって達成していきますか?