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安いお客さんを集めてもリピートしない!!
その後、オーナーさんにサロンの現状を聞いた。
- ホットペッパービューティーの最安値プランを利用していて、月間約5人が来店
- グルーポンで毎月50人近くが来店しているが、リピートするのは10%未満
- LINE@の審査に落ちた
- スタッフはアルバイトなどを入れて6名
- 売り上げは定額会員がいる関係で毎月安定はしている
- いずれは今の2倍の売り上げにしたい
こんな感じで、現状を教えてくれた。
この内容が、通常のサロン=おもてなし精神のあるサロンであれば、弊社のノウハウやコンサルティングから言えば、今よりサクッと売上アップを果たすことは可能。
もちろん、もっと新規客を増やすことも可能だし、クロージングを強化すればリピート率の改善も出来る。
売上2倍とはすぐにはいかないかもしれないが、現状の130%アップくらいまでの水準なら早期に達成できそうなのになと感じたものだ。
(※注 このサロンでは、おもてなしに難があるのでそう簡単ではない)
突然、お客さんが来店
すると、ここで、サロンの入口のドアが急にガチャっと開いた。
お客さんがいきなり、来店されたのだ。
こちらとしては、「打ち合わせ中にお客さんが来る」なんて話は聞いてなかったから、ポカ~んと呆気にとられた形となったが、まあここはおもてなし精神ゼロのサロンだからしょうがない(笑)
結局、三脚横並びに配置してある椅子の左側にわたくしが座り、右端にお客さんが座った。
お客さんは「なぜエステサロンにスーツの男性がいるんだろう?」と、少し気まずい雰囲気の様子。
こちらはこちらで、来たお客さんの手前、「集客はこうしたらい上手くいくよ!」なんて話もできず会話は中断。
「このサロン、流行っていないのでこうしていきましょう」なんて話を、お客さんに聞かせるわけにはいかないのだ。
しばらくの沈黙があり、その後、カウンセリングシートにお客さんが記載。
ただ、テーブルが無いから、お客さんもシートへの記入がしずらしそうだった。
(エステサロンでお客様の座る席でカウンセリングやクロージング時にテーブルが無いのは、致命的です!高額商品が売れませんよ)
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グルーポンなどのクーポンサイトの新規客のリピート率は低い
ちなみに、そのお客さんは、グルーポン(クーポンサイト)で来店。
失礼ながら、『安いから来たのよ!』と言わんばかりの風貌。
エステに癒やされに来たという感じは全くない。
『こういうクーポンハンターのような1回きりのお客さんばかりを相手にしてれば、儲かるわけがないし、スタッフのモチベーションも下がる。ホンマに何もかもダメダメパターンで運営されているサロンやな』
そう、思っていたものだ。
その後、お客さんは施術ルームに入って行った。
いよいよ、打ち合わせは最終段階
よやくお客さんが施術ルームに入っていったことで、いざ、オーナーさん(男性)とわたくしと二人きりになった。
オーナーさんからは、すかさず色々な質問が飛んで来た。
『コンサル開始時期は、最短でいつですか?』
『クロージングを最初に教えてもらうことは可能でしょうか?』
『コンサルの所要時間は、どれくらいを考えておけばいいですか?』 などなど
既にこの時点では、正直言うと、コンサル契約はしない方針だった(笑)。
なぜなら、上手くいくと感じたお店(人)しかコンサル契約しないのが、弊社の考え。
これは、前回述べた通り。
したがって、このサロンは残念ながら、審査の結果、不適合と判断したわけだ。
ちなみに、まだこの時点(面談中)にコンサル依頼をしてくれば、決断力という面では救いようがあるが、当然ながら依頼はなかった。
別れ際、オーナーさんからは「またご連絡します」と言われ、わたくしはそのサロンを後にした。
面白いのはここから
面談後の翌日、オーナーさんに最終確認のために再度コンサルの意思確認をすると、こんなLINEが送られてきた。
繰り返しになるが、弊社は「決断力の無い方」とは契約しないと書いた。
これは、即決できない人=スピード感のない人は、成長速度も総じて鈍いというわたくしの考えがあるため。
即決する人は、サクサクサクッと自然に次々と上手くいっていくものなのだ。
「決断力の無さ」は、刻々と猛スピードで変化する今の時代にハッキリ言って致命的。
決断力がない社長や名刺を忘れたという人で、事業が上手くいっている人をわたくしは見たことない。
結局のところ、このサロンは、集客もダメ、おもてなしもダメ、接客もダメダメ。
さらに、実はオーナーが一番ダメ(×100)なのだ。
儲からない、売上が上がらない一番の原因、それはオーナーさん、あんただよ!!
最後に、わたくしが断言しよう。
「あんたのサロンは上手くいかない!」
(終わり)